旅の始まりは飲みの席での平野さんの一言から。「香港は持ち込み天国よ！ワインやシャンパンを現地で買って、レストランに割安で持ち込めるの」。この言葉で、一気に高まった香港熱。「行きたい！」「いつ行く？」とその場の勢いで6月下旬に日程をおさえた私たち。飲みの席での約束は守られないという常識を破り、2泊3日の香港旅は実現したのです〜。そう、香港では数年前から酒税が撤廃され、空前のワインブームとか。品揃えのいいシャンパン専門店もあり、ワイン＆シャンパン好きにはたまらない旅先。限られた日数＝限られた飲食、ということで機内ではビールとワインを飲みながら、行く店を綿密に相談。

香港到着後、ホテルにチェックインしてまず向かったのは、シャンパンの店「Champagne etc」（http://www.etcwineshops.com）。ブルゴーニュ、ボルドー、シャンパンとそれぞれの専門店があります。シャンパンと赤ワインを調達し「鏞記酒家」（http://www.yungkee.com.hk/）へ。シャンパン＆ピータン、ガチョウのロースト＆赤ワインなど香港1食目を楽しみました。2食目は海老ワンタン麺。ただ、こちらの店はアルコールなしで持ち込みもダメ。それならと1杯の麺を3人で分け合って食べ、おかずをテイクアウト。お部屋で夜景を眺めながらロゼシャンパンを楽しみました。せっかくならホテルも満喫したいですからね。

2日目は川龍村の飲茶屋「端記茶樓」へ。昨日あんなに飲んだのに、みんな元気です。迷いながらも小さなバスに揺られて、近くにクレソン畑が広がる緑豊かな場所へ到着。もちろんバッグには赤ワインを携えています。並べられているせいろは自分で中身を確認して席に持っていき、食べた分だけテーブルで精算するスタイル。それだけでなんだか楽しい！　夕方にはモエのマグナムを市場にある「東寶小館」へ持ち込み。グラスなどないことを想像していましたが、ちゃんと氷の入ったクーラーとグラスを用意してくれました。料理も少しつまむだけと決めていたのに、おいしそうであれこれ注文。あっという間にマグナムは空になりました。メインのディナーはリッツカールトンの「天龍軒」。持ち込み赤ワインでスープや豚肉叉焼をいただきました。高級店も素敵ですね。ほほほ。でも、ここで終わらない。シャンパンを携えて海老ワンタン麺の店へ。シャンパンとベストな相性！とみんなを驚かせたのが海老の卵和え麺。さんざん食べたあとなのに、スルスルと入ってしまう夜中の麺。美味でございました。

3日目。朝食におかゆを食べてから、地元の人々でにぎわう飲茶の店へ。ワゴンサービスで好きなものをとるスタイルです。会話はないけど、息のあった連携プレーでお茶をいれる夫婦とか、昼からいい気分になっているおじいさんグループとか。お客さんのそれぞれの時間の過ごし方を見ているだけでも楽しいもの。おいしい海老ワンタン麺が食べられるみたいということで、帰りの空港でも、飛行機に乗る寸前までしっかりいただきました。充実の旅を締めくくりました。